頭皮のかゆみやフケが辛いという方に・・・脂漏性皮膚炎の治し方【体験談】(筆者のおすすめシャンプーも!)
私は看護師です。皮膚科は専門ではありませんが、自身も脂漏性皮膚炎であったこともあり体験談も交えてお話しできたらと思います!
脂漏性皮膚炎の症状が出てきたときに炎症を抑える私なりの方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
脂漏性皮膚炎は人によって強いかゆみや炎症、フケを伴う辛い病気です。
少しでも脂漏性皮膚炎で悩む方の役に立てれば嬉しいです。
脂漏性皮膚炎について
脂漏性皮膚炎とは?
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、頭や顔にふけを伴う湿疹です。
脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)とも言います。皮脂の分泌の多い生え際や耳の裏に炎症が起き、痒みを伴うこともあります。
脂漏性皮膚炎の原因
以下の様々な原因が影響して発症していると考えられています。
①頭皮の常在菌へのアレルギー
頭皮の常在菌であるマラセチア菌に対して抗体ができてしまい、花粉症と同様にアレルギーになっている状態です。マラセチア菌を排除しようと、炎症を起こしていると考えられます。
②生活リズムの乱れ
睡眠不足などが考えられます。筆者も不眠症の時期があり、頷ける部分もありますが、よく眠れるようになっても症状の改善は見られませんでした。
③食生活の乱れ
高脂肪食・肉食中心、ビタミンB群不足が考えられます。
別件で食生活の改善に向けて取り組んでいますが、こちらも症状の改善は見られません。
④ストレスによるホルモンバランスの乱れ
私が発症した時期はちょうど一人暮らしを始めたての頃でした。
環境ががらりと変わり、実習や課題、アルバイトなどに追われていたこともあり、ストレスも原因だったと考えられます。
⑤皮脂がたまっている
私が発症した時期は、疲労やストレスがたまり、帰宅後すぐに寝てしまうことが多く、次の日が休みの時はそのまま一日過ごすということも・・・(そういうこともありますよね?)
皮脂の出方は年代による差や男女差、個人差がありますが、痒みがでる前に洗うようにしましょう。
脂漏性皮膚炎の方が抱える悩み
頭を搔いてしまったり、フケが出たりすることもあり、「不潔だと思われたくない」と悩んでいる方も多くいらっしゃると思いますが、毎日頭を洗っていても脂漏性皮膚炎になる方も多くいらっしゃいますし、逆に頭を洗っていなくても脂漏性皮膚炎にならない方もいます。
また、成人男性に多い傾向にありますが、男女比は2:1と、女性の方も多くいらっしゃることがわかります。筆者も女性なので、もしご覧の女性の方がいたら、ぜひ一緒に頑張って、症状を治しましょう!
脂漏性皮膚炎の治し方
まず、残念ながら今現在(2023年3月30日)は脂漏性皮膚炎の根治方法はありません。根治することはできなくとも、お悩みの症状を治すことはできる可能性があります。
脂漏性皮膚炎の症状が出てきたときの、私なりの対処法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
①市販薬は使用しない
筆者は市販薬を使用したこともありますが、より悪化してしまい、皮膚科に駆け込んだことがあります。
先生に市販薬をみせると、「これはかぶれやすい成分が入っているから使わない方がいいよ」と(薬の成分には詳しくなく…汗)
もし薬を使うのであれば病院やクリニックで処方されたものを使用しましょう。
お金を無駄にすることもなく、効果的な治療ができます!
また、後述しますが、ステロイドを使用する場合は注意が必要です。必ず医師や薬剤師の指示に従って使用して下さい。
②シャンプーを変える
まずは病院に行くことをおすすめしたいのですが、なかなか病院に行くハードルが高かったり、そもそもすぐに病院に行く時間を用意できないという方もいらっしゃると思います。
シャンプーを変えることは簡単に、すぐにできるので、試してみてください。
脂漏性皮膚炎向けのシャンプーは強いものが多い
「脂漏性皮膚炎 シャンプー」で調べると、様々なシャンプーがヒットします。薬局にもフケ用シャンプーなどはたくさん置いてあります。
筆者もそれらを使用したことがありますが、効かなかったり荒れてしまったり。
自分に合ったシャンプーを探すのはとても難しいです。
以下、使用したことのあるものをレビューしているので、是非参考にしてみてください。
商品の合う・合わないは個人差があり、お値段も安いものではないので、是非試供品で試してみることをおすすめします!
コラージュフルフル ネクストシャンプー うるおいなめらかタイプ
こちらはコラージュフルフル ネクストシャンプー すっきりさらさらタイプ 400mL (医薬部外品)のうるおいなめらかタイプで、女性向けに作られた低刺激タイプです。病院で試供品を頂いて使用したことがありますが、薬局でも取り扱っています。
私には刺激が強すぎたようで、頭皮の乾燥が悪化してしまいました。基本的に薬局で取り扱っている市販品は刺激の強いものが多いらしく、私は市販品に手を出すことは避けるようになりました。
女性向けとは書いていますが、男性でも、男性用を使用してみて合わなかった方はこちらが合うかもしれません。
U-MA ウーマシャンプープレミアム
- 価格: 4400 円
- 楽天で詳細を見る
軽度な炎症であれば治まったことがあります。私の髪質に合っていたようで、髪の調子もよく、サラサラになりました。炎症の強い時期にはあまり効果はありませんでした。ヘアカラーの色持ちもよかったです。お値段はだいぶ張ります。
お金に余裕があり、ヘアカラーを退色させたくない方で、症状が軽い方や炎症を予防したいといった方に向いていると思います。
これが効いた!大本命のおすすめシャンプー
皮膚科の先生にどのようなシャンプーを使ったらよいか相談したときに、「添加物が何も入ってない、お皿を洗うような中性洗剤のようなものがいい」とアドバイスして頂いき、そのアドバイスをもとに調べて行きついたのがこちらになります。
楽天はこちら↓
- 価格: 660 円
- 楽天で詳細を見る
- 価格: 848 円
- 楽天で詳細を見る
私はこれが一番効果を感じました。初めて使ったときに一度の使用で痒みが収まり、炎症がどんどん良くなっていきました。それ以来一番長く愛用しているシャンプーです(現在はなかなか炎症が収まらないときに使用しています)。
原材料は、水、カリ石けん素地のみで、石けんを作るときに使用する物のみで作られています。アレルゲンになりうるものが入っていないので、安心して使用できます。
使用感は、泡で出てくるシャンプーと同じです。
ただ、シャンプーだけではキシキシするのでリンスは必須です。リンスをつけることで中和されて指どおりが良くなり、乾かすとうるうるサラサラになります。
リンスは透明で水っぽいです。キシキシの部分がなくなるように頭皮からつけています。頭を掻いてしまった後だと、リンスがかなり沁みます。(これが効いているのでは?と思うほど沁みます。)
頭皮を掻かなくなるので、これも治りやすくなる一因だと思います(笑)。
値段については市販の安いものに比べると少々高いのですが、脂漏性皮膚炎向けの商品の中ではだいぶリーズナブルです。
もはや、このシャンプーを紹介したいがための記事といっても過言ではない程このシャンプーに救われ、感謝しています・・・(回し者ではないですよ)
しかし、ヘアカラーの退色が速いという欠点があります。私はカラーをしているので、ヘアカラーの色持ちが良いシャンプーを次に使用していました。
シュワルツコフ(schwarzkopf) シュワルツコフ BCクア カラースペシフィーク
こちらの商品も長く愛用していましたが、このシャンプーやトリートメントで荒れたことは一度もないです。
カラーの退色を防いでくれるので、美容院に行く回数が減り、節約になります。
長く自分の好きな髪色を維持でき、柔らかくうるうるな髪になれるので、カラーをしている方にとてもお勧めです。(値段は結構します涙)
私が現在使っているシャンプーはこちら。
上の画像がシャンプーバー、したがコンディショナーバーになります。
最近「ゼロ・ウェイスト・ホーム」という本を読んで、プラスチック包装でないものを買うようにしています。口コミもよく、石けんであるということで使っています。
今のところ荒れることはありません。使い心地も思ったよりも良く、髪もサラサラです。プラスチックフリーで購入できるので、ぜひ皆さんにも試してみてほしいと思っています!
ヘアカラーについて
炎症があるときはおすすめはできませんが、筆者は地毛の黒髪がまあ似合わないので、炎症があっても2か月に1度は髪を染めています。
あくまでも私の場合はですが、刺激の弱いカラー材を選ぶようにしていたこともあってか、カラーをしても悪化することはありませんでした。
(※カラー材への反応についても個人差があります。炎症がひどい場合はまず皮膚科に行って、良くなってからヘアカラーを楽しむことをおすすめします。)
以下、今まで使用しても荒れなかったカラー材です、ご参考までに!
- 「N.(エヌドット)」:刺激の弱いカラー材として選ぶことが多くありました。しかし、色が抜けるのが速いので最近はあまり使用しません。
- 「アディクシーカラー」:料金がプラス1000~2000円上乗せになることが多いですが、色持ちがかなり良く、色落ち期間も長く楽しめます。現在はこちらを選ぶことが多いです。
美容院の予約サイトをみると、メニュー選択画面やクーポンに記載があり選ぶこともできます。美容院でカラーする際にアディクシーカラーで染めたいとお願いすることもできます。
③皮膚科に行く
長々とシャンプーについて熱く語りましたが、一番良い解決方法は皮膚科で薬を出してもらうことです。
病院やクリニックで嫌な思いをしたことがあったり、時間を取られるのであまり行きたくないという方もいらっしゃるかと思います。
しかし、シャンプーを変えたり、市販薬を試したりした私も、ひどい炎症を起こした場合は病院にいって薬で炎症を抑えてもらっています。
病院の選び方も重要です。近くの病院やクリニックをネットで調べて、評価の良いところに行ってみましょう。
基本的な治療
基本的には外用剤(塗り薬)で治療します。
ステロイドとニゾラールを併用することが多く、ステロイドで炎症を沈静して、ニゾラールで頭皮の常在菌(マラセチア菌)の増殖を抑えます。
ステロイド使用時の注意点!
ステロイドは皮膚科でよく処方されますが医師や薬剤師は一様に「薄く、優しく塗ってください」と言われます。
とても強い薬で、長期間の使用や多量の使用で皮膚が薄くなることがあります。
しかし、用法容量を守り、短期に使用することで炎症を沈めてくれます。
厚く塗ったり、擦りこんだりはしないようにお気をつけ下さい。
まとめ
体験談を交えながら、脂漏性皮膚炎とその炎症の治し方について書いていきましたがいかがだったでしょうか?
病院に行ける人は行く、すぐには行けない人はシャンプーを変えてみることからはじめましょう。(生活習慣や食事が整っていることが前提にあります。今度記事にしようと思っています)
ブログを始めた手であったこともあり、つたない部分もあったかと思いますが、少しでも脂漏性皮膚炎で悩む方の役に立てたら幸いです。
ご意見・ご感想頂けると嬉しいです。では!
参考文献
http://www.yamaguchi.med.or.jp/g-med/ube/consultation/024.html